本書の構成
本書は、先に発行された「メンテナンススケジュールガイド」を補完する資料として作成されました。メンテナンススケジュールガイドでは、住宅構成部位や設備品について、それぞれのメンテナンス時期と大まかな発生費用について明記されています。
本書では、メンテナンススケジュールガイドに記載されている項目、部位、設備品などについて、第一章「住宅本体のメンテナンスについて」第二章「設備のメンテナンスについて」という構成でメンテナンスの重要性を説明しています。
住宅や設備品は適切にメンテナンスされれば、長期間にわたり使用いただけます。本書では、経年による劣化の進み方、その原因、メンテナンス方法など住宅メーカーと設備メーカーにより、わかりやすく説明されています。
経年によって劣化が明確なものについては(塗膜の劣化など)劣化フローをわかりやすく示し、経年により、どのように劣化が進行していくのか解説しています。使用状況などによる違いで劣化フローが一律でないものについては、どのような現象(不具合など)が発生するか現象1、現象2などで説明しています。
それぞれの現象において、なぜこうなるのか原因を説明しメンテナンスを必要とする判断基準も示し、住まい手自身で確認し判断していただくことを目指しています。
また、現象(不具合など)をそのままにしておくとどうなるか、劣化が進行した場合の状況を示し、メンテナンスの必要性を説いています。その場合、どのようなメンテナンス方法があるか同時に説明しています。劣化などで発生した現象(不具合など)は早く見つけて、適切にメンテナンスをしていただけるような構成にしています。
さらに、お住まいいただいているうちに困ったことや疑問に思うことを「よくある質問」としてまとめ、回答を用意しました。
同時に「豆知識」としてそれぞれの項目(部位・部材など)において、部材の特性や長持ちさせるための知識や注意事項をまとめました。
メンテナンススケジュールガイドにそってメンテナンスを行い、住宅や設備の劣化などの様々な現象をしっかりとチェックいただき、適切なメンテナンスや交換時期の判断を行っていただくガイドとしてお役にたてれば幸いです。
*メンテナンスでお困りのことがありましたら、住宅メーカー(契約した請負会社)にご相談ください。