会長挨拶
住宅産業協議会 会長
細野 雅信
平素は住宅産業協議会の活動に対して格別のお引き立てを賜り、心より感謝申し上げます。2024年度より住宅産業協議会の会長に就任致しました。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
新型コロナウィルス感染症が5類に移行され1年が経過したとはいえ、その影響力は絶大であり、生活様式の変化や在宅時間の増加などにより、住まいに対するお客様のニーズが大きく変わろうとしています。テレワークの定着や、より広い住宅を求める動き、さらには「おうち時間」をより安全、快適にするためのリフォーム需要が顕在化してきています。
一方で、日本政府は2050年までにカーボンニュートラルを実現するという目標を掲げ、その実現に向けた取り組みを急速に進めています。このような社会情勢を受け、住宅や住生活の脱炭素化が進展していくことが予想され、住宅業界にも新たな技術開発や暮らし提案が求められています。
住宅産業協議会では、これらの変化に対応するため、リフォームビジネス展開のためのCSの役割分析や、永く快適に住み続けるためのメンテナンスの重要性についての研究活動を精力的に行っております。
CS評価研究会では、ストックビジネス市場開拓を見据えてリフォーム工事における長期CSについて調査分析を行ってきました。また、さらなる顧客満足度の向上に向けて、VOC(お客様の声)の活用に関する研究も実施していきます。
メンテナンス研究会では、これまで蓄積してきた住宅の維持管理ノウハウやメンテナンススケジュールガイドを広く告知し、普及させる活動を行うとともに、DIYショウへの出展も計画しています。
これらの研究活動が優良な住宅ストック形成の一翼を担うものになればと考えております。
当協議会は経済産業省の提言を基に1998年に発足し、今年で26年目を迎えますが、「CS」つまりお客様の満足度を向上させることにより住宅の信頼性を高め、住宅産業および住宅関連産業の発展に繋げるという基本目的を大切にしながら、会員各社のご協力を得て、時代の変化に柔軟に対応した活動を積極的に推進して参ります。