トイレ―温水洗浄便座
現象1 洗浄スイッチを押しても、ノズルは出るが、洗浄水が出ない(非常に弱い。)
なぜこうなるの?(原因)
製品内への異物混入を防止するストレーナーに目詰まりが発生するため。
メンテナンスを必要とする判断基準
洗浄の水勢が弱くなったと感じた場合。
※お手入れの期間の目安:半年に1回
メンテナンスをしないとこうなる(劣化が進行した場合)
洗浄水が出なくなる。
メンテナンスの方法
・取扱説明書にしたがってお手入れください。
・ストレーナーの汚れ、目詰まりなどがひどい場合には、交換をおすすめします。
現象2 温水洗浄便座の本体がガタつく
なぜこうなるの?(原因)
ベースプレートのボルトがゆるむため。
メンテナンスを必要とする判断基準
ガタつきが気になった場合。
メンテナンスをしないとこうなる(劣化が進行した場合)
本体が外れ事故につながる。
メンテナンスの方法
便座を便器から取り外し、ベースプレートのネジを締めてください。
現象3 配管接続部から漏水している
なぜこうなるの?(原因)
接続部のナットがゆるむなど。
メンテナンスを必要とする判断基準
接続部からの漏水が確認された場合
※床が濡れている場合などは、接続部などを確認願います。
メンテナンスをしないとこうなる(劣化が進行した場合)
漏水が継続し、床などへの被水が継続すると、床が腐食したりする。
メンテナンスの方法
モンキーレンチなどで緩んでいる箇所を増し締めしてください。
現象4 脱臭がきかない
なぜこうなるの?(原因)
脱臭フィルターが詰まると、空気が吸えないため。
メンテナンスを必要とする判断基準
においが気になる場合
※お手入れの期間の目安:月に1回
メンテナンスをしないとこうなる(劣化が進行した場合)
●脱臭がきかない。
●脱臭モータの作動音が大きくなる。
メンテナンスの方法
・取扱説明書にしたがってお手入れください。
・脱臭フィルターの汚れ、目詰まりなどがひどい場合には、交換をおすすめします。
・脱臭フィルターをお手入れしても、においが気になる場合は、脱臭カートリッジの交換をおすすめします。
よくある質問
Q1 便座には2 種類のサイズがあると聞いてますが、その大きさについて教えてください。
A1
便器サイズには主に大型(エロンゲートサイズ)と普通(レギュラーサイズ)の2種類があり、便座にも同様に2種類あります。大型サイズは便器の穴の縦方向の長さが360~380mm、便器の取付穴から便器先端までの長さが約470mmです。レギュラーサイズはそれぞれ320~350mm、約440mmです。いずれも便座取付穴の間隔は140mmです。洗浄便座を買い替える際はこれらの寸法を測って確認することが必要です。
Q2 温水洗浄便座にアースは必要なのでしょうか? また、アースを取り付けないと、どんな危険があるのですか?
A2
安心してご使用いただくために、アース工事が必要です。施工説明書、取扱説明書では、アース工事をしていただかないと、故障や漏電のときに感電する恐れがあることを警告しています。電気設備の関係法令でもアース工事をすることが定められています。
通常使用状態で、アース工事がされていなくても感電することはありませんが、アース工事は、万一機械的・電気的不具合があった場合、感電を防止するために必要な安全策です。
コンセントにアース端子がない場合は、電気工事店にご相談ください。
豆知識
重大事故防止のために。
温水洗浄便座や暖房便座は電気製品で寿命があります。
異常に気づいたら、すぐに電源プラグを抜き、止水栓を閉めて使用を中止し販売店、工事店またはメーカーへ連絡しましょう。故障したまま使用すると、火災や感電、室内浸水の原因になります。長期間(10年以上)お使いの製品は買い替えを検討しましょう。使い勝手、機能性、省エネ性能も向上しています。
温水洗浄便座・暖房便座を安全に使うには。
取扱説明書をよく読み、正しく使いましょう。
①便座や本体に小水や洗剤をかけないようにしましょう。
②酸性やアルカリ性の洗剤を使ってはいけません。洗剤は各メーカーの取扱説明書に記載された洗剤を使用しましょう。プラスチック部分は専用クリーナーや薄めた中性洗剤を柔らかい布にふくませてふき、さらに水ぶきしましょう。
便器用洗剤は、便器内のつけ置き使用はしないで、3分以内に洗い流しましょう。
使用できる洗剤でも直接かけてしまうと発火の原因になります。また、便器鉢内に洗剤を放置すると部品の腐食・劣化につながり感電、火災の原因となります。
③漏電防止プラグは月に1回程度、正常に作動するか確認しましょう。また、ホコリは定期的に掃除しましょう。