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洗面化粧台

洗面―洗面化粧台

*長期使用製品表示制度対象製品

現象1 知らない間に収納棚の一部にヒビが入っていた《ケミカルクラック》

なぜこうなるの?(原因)

洗面台の収納棚は、樹脂製が主流です。樹脂の種類や成型法にもよりますが、一部のクレンジングフォームや除光液が樹脂部に液だれ等で長時間付着したままの状態だと、化学変化を起こしヒビ割れが起こる場合があります。(ケミカルクラック)

メンテナンスを必要とする判断基準

収納棚などの樹脂部に亀裂が入っている場合。(ケミカルクラックは、極小さい筋状の亀裂から、ある程度大きな断裂痕と様々ですが、物の落下など明らかに外的要因がなく、除光液などを常態的にしまい、内容液が付着する可能性の高い樹脂部分ではケミカルクラックを疑います。)

メンテナンスをしないとこうなる(劣化が進行した場合)

該当部材が樹脂なので、部分的なメンテナンス補修は難しい状況です。
同じ状態で放置すると、亀裂が進み最終的には樹脂は割れてしまいます。
「ケミカルクラック」自体解明されていない部分もあり、対処方法も明確ではありません。予防策としては、クレンジングや除光液を樹脂部に付けた場合には、都度即座にふき取るか、もしくはトレーなどを利用し、収納物と樹脂部が接触しないようにしてください。

現象2 洗面化粧台のミラー(部)扉がぐらぐらしてガタついている

なぜこうなるの?(原因)

ミラー扉と本体(キャビネット)を繋いでいる丁番が何らかの理由によりゆるむか、丁番の固定がゆるんでいると思われます。
もしくは、丁番自体が劣化などで破損していることも想定されます。

メンテナンスを必要とする判断基準

扉のガタつきを放置したままだと、いずれ扉は外れて落下します。落下した扉が頭や身体に当たり、事故につながることもあるので、気付いたときに適切なメンテナンスで対応することが必要です。

メンテナンスをしないとこうなる(劣化が進行した場合)

扉のガタつきを放置したままだと、いずれ扉は外れて落下します。落下した扉が頭や身体に当たり、事故につながることもあるのでたかだか扉のぐらつきと安易に考えず、気付いたときに適切なメンテナンスで対応することが必要です。

現象3 洗面ボールにキズが入ってしまった

なぜこうなるの?(原因)

洗面台ボールには①陶器②ホーロー③樹脂などの材質があります。陶器は硬いモノが落下するなどの衝撃でキズが入ったり割れたりする確率が他の素材より高く、またホーローや陶器は寒い時期に熱いお湯を注いだりすると割れたりすることがあります。〈ヒートショック割れ〉

メンテナンスを必要とする判断基準

小さいキズや欠け程度のものであれば、見た目の問題はあるにしても使用上の不都合とはなりません。
しかし、湯水が漏れるようなキズや割れが確認されれば、早急に何らかのメンテナンスが必要です。

メンテナンスをしないとこうなる(劣化が進行した場合)

最初は小さなひび程度のキズも、補修など何らかのメンテナンスを行わなければ、日々の使用により、やがて大きなキズとなる可能性もあります。キズが大きくなると、割れになり、ボールからの漏水に進行してしまうこともあります。小さなキズでも、見つけた時点で直ちにメンテナンスを行えば費用も手間も少なくて済みます。

現象4 水栓ホース部分からの水漏れがある

洗面ボール下の水栓ホースに水漏れがある場合は「キッチン」現象4を参照してください。

よくある質問

Q1 水栓から水の出が悪いのですが、どこをチェックすれば良いのですか?

A1

水の出が悪かったり、乱れる時は吐水口の*ストレーナーをチェックしてください。
吐水口に水アカなどが詰まっていると、吐水量の減少や吐水の乱れなどの不具合が出てしまいます。
そんな時は、①水栓の吐水口キャップを矢印の方向に回して、②キャップを外し、ストレーナーを取り出します。次に③ストレーナーを歯ブラシなどで擦り、水アカを落としてください。
*ストレーナーとは:異物混入を防止する部品です。(とくに水道工事の後や赤水が出た後には、異物が流れてくることがあります)
※ただし、吐水口の構造は各メーカーで異なりますので、お掃除の際は製品に付属されている「取扱説明書」をご確認ください。

Q2 洗面化粧台で毛染めをしたいのですが、大丈夫ですか?

A2


樹脂製のボールや表面加工を施された鏡をご使用の場合にはご注意ください。
多くの毛染め剤に含まれる成分は、樹脂製のボールなどには大敵です。毛染めの後は入念にチェックして、汚れを放置しない様注意しましょう。1時間程度でも、右写真のように変色が残る場合があります。
またクレンジングクリームやマニキュアなどの化粧品でも変色や変質のおそれがありますのでご注意ください。

Q3 洗面化粧台の電気温水器から漏水しているのですが、原因は何ですか?

A3

電気温水器は正常な状態でも温水器本体内の水を排出します。
これは、電気温水器のタンク内圧を保つために、湯沸かしの際に加熱膨張して体積が増えた水が「膨張水」として機外の排水器具から排水配管に排出される状態ですので、故障や不具合ではありません。
但し、「膨張水」が湯沸かし後も機外へ排出される場合は、下記の不具合が想定されます。
 
①「元止め式温水器」の水栓組み合わせミス
→水栓も元止め専用水栓を使用しないと漏水などの不具合が発生します。必ず専用水栓をご使用ください。
②減圧弁と逃がし弁のゴミ噛みによる作動不良
→減圧弁や逃がし弁の間にゴミなどが付着し、締め付けが甘い場合、作動不良をおこします。
③排水器具の取り付け方向の不備
→排水器具が斜め取付になっていると、膨張水が適切に排水されず、あふれて漏水などの不具合が発生します。

豆知識

ボールのひび割れを防ぐには!!

ガラスコップにいきなり熱湯を注ぐと割れる現象をヒートショック割れ〉といいます。陶器やホーローなどもガラスに近い性質なので、冬場のように冷え切っているときに熱湯を注ぐと割れることがあります。
 
〈ヒートショック割れ〉を防ぐには
①適温にしたお湯を注ぎましょう!!
②熱湯を注ぐときには、最初に少し水やぬるま湯を注ぎましょう!!
以上のことを心がけてください。

もらい錆の対処法


洗面ボールやカウンターにヘアピンやカミソリの刃などの金属を放置しておくと錆が発生し茶色い跡が残ってしまいます。(写真①)
また、塩素系洗剤や毛染め剤を付着させたままでも変色の原因となりますので、極力ご使用は避けてください。
もし、付着してしまったら水で洗い流しすぐにふき取ってください。
ふき取らず放置したままで、表面が変色してしまったら、変色が軽度の場合は、変色部分に歯磨き粉をつけて歯ブラシで擦り落としてください。それでも落ちない場合は、やわらかいスポンジにクリームクレンザーをつけて擦り落としてください。
※この場合、強く擦りすぎるとキズがつく恐れがありますので注意してください。