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防蟻処理

構造体《防蟻処理》

現象1 薬液効果の低下

なぜこうなるの?(原因)

●薬液が紫外線・熱・微生物・アルカリなどにより分解
●床下への漏水
●床下木材の含水率の上昇(換気量の低下)

メンテナンスを必要とする判断基準

薬液効果がなくなる前に点検を行ってください。
注)各住宅メーカーによって保証期間が異なりますので、保証内容をご確認の上、防蟻処理をご検討ください。

メンテナンスの方法

シロアリを発生させないための注意点
1.建物周辺環境
①基礎換気口を塞がない
(物置、エアコン室外機、植栽などを置かない)
②増築などで基礎換気口を塞がない。
③床下に木材などを入れない。
④建物外周部に物を立てかけない。
⑤建物外周部の換気をよくする。
保証期間内でも羽蟻・蟻道の確認がされた場合、
防蟻処理をしてください。
2.定期的な点検
3.防蟻処理

メンテナンスをしないとこうなる(劣化が進行した場合)

シロアリが好む木材や湿気によりシロアリを建物内に呼びこむ環境となります。

現象2 羽蟻の発生 蟻道の形成

なぜこうなるの?(原因)

羽蟻は4~7月に多く群飛します。
(シロアリの生息)

メンテナンスを必要とする判断基準

目視による羽蟻の発生と床下などを目視し、蟻道を確認した場合。

メンテナンスの方法

シロアリの駆除を行い、被害部位を確認(調査)します。
被害状況の確認後、防蟻薬液を散布します。

メンテナンスをしないとこうなる(劣化が進行した場合)

●木部がシロアリ(ヤマトシロアリ・イエシロアリ)により損傷を受ける危険性が高まる。または損傷を受ける
●ヤマトシロアリと比較しイエシロアリの被害は甚大で、家全体(2階部分や小屋裏など)に被害が及ぶことがある
※ヤマトシロアリの場合でも漏水や結露などが発生している場合は、イエシロアリと同様に家全体に被害が及ぶこともある
●木造住宅だけでなくコンクリート造や鉄骨造の住宅についても、内部の仕上げ材(床材、枠材など)や下地材に被害が発生する
●シロアリによる食害に、自然災害が重なると非常に大きな被害を招きます

現象3 食害の進行

なぜこうなるの?(原因)

シロアリが増加するためです。

メンテナンスを必要とする判断基準

●目視・打診
●木材の内部を食害するため、被害材は叩くと空洞音がします。
●シロアリの生息を確認した場合

メンテナンスの方法

被害状況の確認後、シロアリの駆除を行い被害場所を改修し防蟻薬液を散布します。

メンテナンスをしないとこうなる(劣化が進行した場合)

大切な建物がシロアリの被害にあいます。
シロアリの種類によって被害状況が変わります。

ヤマトシロアリ

被害場所:地上から1m以内で上方に及ばない
巣:加害場所と兼ねる
1巣内の頭数:1万~5万頭

イエシロアリ

被害場所:家屋全体に及ぶ
巣:地中に大きな巣を作り、長い蟻道も作る
1巣内の頭数:50万~100万頭

よくある質問

Q1 シロアリとは?

A1

●シロアリが他の生物と大きく異る点は、他の大多数の生物エネルギー源がデンプンであるのに対し、シロアリは、樹木の成分であるセルロースをエネルギー源としている。
●日本では「イエシロアリ」と「ヤマトシロアリ」が知られている。

Q2 シロアリとクロアリの見分け方とは?

A2

●シロアリとクロアリの違いについて。

Q3 隣家でシロアリが発生したが大丈夫ですか?(注意が必要です)

A3

気になる場合は、点検が必要。
●玄関や勝手口などの土間周囲
●湿式浴室などの周囲
●漏水などが発生している周囲など

Q4 床下浸水した場合、再処理は必要ですか?

A4

薬剤の効果が低下するため、必要です。
保証期限内であっても再処理を行ってください。

Q5 ヤマトシロアリとイエシロアリの違いとは?

A5

下記のようになります。

Q6 アメリカカンザイシロアリも保証の対象となりますか?

A6

外来種ですので保証対象外となります。

豆知識

蟻道の現象

蟻道:シロアリは光や風を嫌うため、土で蟻道(ぎどう)をつくり、その中を移動します。

防蟻処理に関する事前確認事項、注意点

*防蟻処理を行う際には以下のことについて事前に住宅メーカーなどに確認を取りましょう。

●化学物質過敏症やアレルギーのある方がお住まいの場合は、事前に住宅メーカーにご相談ください。
●床下に入れない場合は、事前に床下に入るための侵入口(床下収納庫など)を設置する必要があります。
●防蟻工事の保証内容について確認をします(免責事項・保証金額など)
●シロアリ被害が進行中の建物については、防蟻工事の前にシロアリを駆除し、建物の補修工事をする必要があります
●漏水している建物などシロアリ被害が発生しやすい状態にある場合は、事前に補修工事をする必要があります。

訪問販売による防蟻処理または床下換気扇設置の販売については十分ご注意ください。