カビ
カビは、細胞が「糸状」に生育します。それらが結合して、集団となります。集団を作るとやがて膨大な胞子を空気中に飛散させ、別の場所での集団形成を続けます。いわゆる人類大移動のごとく、カビの集団移動。また、カビの胞子は、かなり強固な殻(たまごのまわりの殻のようなイメージ)に包まれ保護されて、抵抗力があり、長期の生存が可能です。カビの積極的な活動には、湿度、温度そして栄養分などの条件が必要です。温度を考えますと快適環境が20~30℃(これ以外の温度帯は活性が鈍る)。冬場に見かけないのはこのためです。注意点は、気温が下がったから「死んだ!?」のではなく、休眠しているのです。いわゆる仮死状態。条件がそろえば、また元気に活動し始めます。また、清潔にすることは、カビに栄養を与えないことになります。
好気性の生物であるカビは、少量の酸素があれば、地球上のほぼどこでも生育できるといいます。
一般にカビは20℃を越えると元気になると言われ、20~30℃の室温はカビにとっての好環境です。
カビはジメジメした環境が大好き。湿度が65%以上になると、カビが繁殖しやすくなります。
ホコリやフケ、石けんカス、皮脂汚れ、食べ物のカスといった住まいの汚れがカビの主な栄養です。
カビを防ぐ3大ポイント
カビが育つ要因をブロックすることが、カビを防ぐポイントになります。カビの栄養になる汚れやホコリをためないよう掃除を行い、換気や通気をしてきれいな空気を保ちましょう。
こまめに掃除をして、カビの栄養になる汚れやホコリを取り除くことが大切です。また、エアコンや除湿器、加湿器などの空気を循環するものは、定期的にフィルターなどを清掃しましょう。
カビはよどんだ空気を好みます。そこで、窓を聞けたり、換気扇を稼働させて、空気が滞らないように、こまめに換気や通気をしましょう。同時に、こもった湿気も追い出すようにしましょう。
室内の湿度は30~60%を目安に保ちましょう。湿度が高すぎると結露の原因になり、カビやダニが発生しやすくなります。また、その逆で湿度が低すぎると、乾燥して喉の保護作用が低下して風邪をひきやすくなります。