現象14 畳の表面にカビが生えてきた
原因カビの条件(①温度②湿気③栄養分)が揃う、特に梅雨時期に発生しやすい
畳のカビの発生は家の中の換気不足による温度の上昇が第一の原因です。カビ菌は空気中に必ず浮遊しておりこれを防ぐ事は難しいです。カビが繁殖する条件は、湿気(70%以上の湿度)+栄養分(汚れやホコリ、畳み自身にも栄養分があります)+温度(20~30度)です。特に、カビにとって湿度の高い状態が続く6月~9月がカビが発生し易い時期です。
DIY市販のエタノール(濃度70~80%消毒用アルコール)で殺菌する
DIY難易度
簡単
DIY作業時間
10分~
用意するもの
DIYにかかる費用
無水エタノール/1,000円 |
専門業者への作業依頼費用 (部品・材料費は除く)/8,000円~ |
手順
01水でぬらし固くしぼったぞうきんで胞子が広がらないように拭き取り、乾かします。
02乾いたぞうきんにエタノールをつけて、畳の目地に沿って拭き取ります。
03乾いたぞうきんで、から拭きします。
04最後に扇風機などでで乾燥させます。
ポイント
- カビを吸い取るために掃除機などを使用した場合、吸い取ったカビの胞子を排気口から部屋全体に撒き散らし逆効果になる場合があります。ご注意ください。
- 畳に直接「塩素系(次亜塩素)のカビ取り剤(漂白剤)」をスプレーすると、畳が変色してしまいます。中性洗剤の残留はカビやダニの栄養(エサ)になります。
日頃のお手入れ
❶除湿機やエアコンで湿度をコントロールする(水分は制御できる。温度と栄養の制御は困難)
❷こま自なお掃除で、ダニの発生を抑える。
❸畳の上のカーペット等敷きものを敷かない(畳の呼吸を妨げ、カビ・ダニの発生原因)
❹天気の良い日は、窓を開け換気をよくしてください。
❺年に2回程度、畳の天日干しをおすすめします。
COLUMN
うっかりやりがちなのは、和室に洗濯物を干すこと。湿った洗濯物を干すことで、部屋の湿度は大幅に上がり、カビ発生の原因になります。